エミーの頑張りを残しておこうと思います。
3月末に近づいた頃にはエミーは口の中に入れた物は首を振って
吐き出してしまっていました、ご飯も薬も異物だと思っているのか
口を硬く閉じて抵抗する様になりました、最後に栄養になりそうな物を
食べてくれたのは29日の夜ほんの少しだけのフードでした
それ以降無理やり口に入れようとすると歯茎を出しながら拒否し続けました
30日、31日と小さくちぎったキャベツを3口ほど食べてくれました
大好きなキャベツだけは最後まで自分から受け入れて食べ様としてくれました
そのキャベツも4月1日から拒否するようになり、水しか受け入れてくれませんでした
薬も砕いてスポイトで口の横から流し込み何とか飲み込んでくれていましたが
その水も日を追う毎に段々と飲み込むことが出来なくなっていきました
発作も酷くなり少しでも苦しみを取ってあげたくて獣医さんに相談しました
薬を増やす様に言われやっとの思いで薬を飲ませても薬が効いていないのか
どんどん発作や痙攣が酷くなっていきました
殆んど何も食べずに6日目の夜を迎えました殆んど眠る事も出来ずに苦しそうに鳴き続けました
私達は傍にいて擦ってあげる事しか出来ませんでした
そして食べずに7日目を迎える事になったエミー
明け方の午前4時ごろから1時間毎に大きな発作を繰り返すようになりました
朝を向かえお昼近くになると発作の間隔が40分、30分、20分と徐々に短くなり激しく変わっていきました
自分の牙で口を切ってしまうほどの激しい発作が続きました
ちょっとした音や刺激や動作で発作が来てしまうので擦ってあげる事も出来ずに
そっと手を置いて「傍にいるからね」「もう十分頑張ったからね」と声をかける事しかしてあげれませんでした
エミーの尻尾が動いたので見てみると小指半分程の細い小さなうんちを一生懸命出そうとしていましたが
中々出し切る事が出来ない様子だったので一緒に引き出しました
うんちは5日前に最後に少しだけ食べたキャベツでした・・・・・
こんな状況でも最後の力を振り絞って犬としての本能で体の中をきれいにしていこうとするエミー
本当に凄いです、涙が止まりませんでしたいっぱいいっぱい褒めてあげました
繰り返す発作でエミーの意識が遠のき体力の限界を向かえ 見る見るうちに弱くなっていく息づかいを見て
もう別れの時は近いと感じました
仕事場から休憩に入る主人の足音が聞こえたので
「エミーあと1分だけ頑張れる?」もう十分頑張っているエミーに最後の最後まで
こんな酷いお願いをしてしまいました
主人が駆けつけて2人で抱きしめお別れを言った数秒後に永遠の眠りにつきました・・・・・
4月5日15:00ちょうどでした
健康を願い、長寿を願い、最後は二人で看取りたいと願っていましたその全ての願いを叶えてくれました
主人とエミーの体をきれいにしてあげましたがエミーの体の中にはもう何も残っていませんでした
あんなに苦しんだのに眠りについたエミーの顔は本当にきれいな顔でした
ここ何日間苦しかった時間ばかりだったのでエミーにカメラを向ける気持ちにはなれず
写真は一枚もありません
その晩もエミーと一緒に眠りました 何度もエミーが鳴いている様な気がして起きてしまいました
朝起きると少しだけ雪が積もっている寒い朝でした
仕事の日でしたが数時間お休みして尼寺の動物墓地の皆が眠る場所へ埋葬しに行きました
母親のアキラ、猫のわか、サンタ、おとめ、フェアリー、皆一緒ですエミー寂しくないよね
エミーがいっぱい食べれる様に大好きだったキャベツで花束を作り一緒に埋葬し
尼さんに塔婆を経てお経をあげて頂き最後のお別れをしてきました
そして最後の願いはエミーが迷わずアキラの元へと行ける様にと・・・・
最後の最後まで力の限り闘ってくれたエミー「命を生き抜いた」と言う言葉がエミーの犬生には
ピッタリだと思います
アキラの発病から介護に続きサンタの発病から介護となり丈夫だったエミーは何年も2番手3番手に
なっていた様な気がします
数年前、皆を看取ってやっと主役になったエミーを車に乗せて高原へと連れ出し喜ばせてあげようと
しましたがエミーの体は昔とは違い足腰も弱っていて想像していた半分も喜んで走ってくれませんでした
元気で走れる時期って限られているのに我慢ばかりさせちゃったね
エミーの犬生だって一度しかないのにね・・・ごめんねエミー
エミーが旅立つ少し前に実家の母が来てくれました、エミーを引き取ってくれて
我が家に戻って来るまで半年程一緒に暮らしていたので
エミーにとっては初めての飼い主になります、何年経っても母の「エミー」と呼ぶ声が聞こえると
昔から子犬の様に全身で喜びを表現していました
エミーの名前を付けてくれたのが母です自分の名前から一文字とってつけました、
母にいっぱい撫ぜてもらい大好きだった声でいっぱい褒めてもらいました
昔の様にジャンプして喜べ無かったけど懐かしい声を聞けて良かったね・・・嬉しかったねエミー
19年間の長い間沢山の思い出を残してくれたエミー
表情豊かで好奇心いっぱいで猫のサンタに近づいては猫パンチ貰っていたね
いつも私達の行動を見ては先回りの出来る賢い子だったね
いつもキラキラと目を輝かせ弾む様な足取りで駆け寄ってくれたエミー
アキラに甘えていつまでも子供の様に落ち着きの無かったエミー
こんなにも頑張ってくれるとは正直思っていませんでした
エミーの「生きる」姿から色んな事を教わり残していってくれました本当にありがとう
まだ生活の全てにエミーを感じます・・・・
エミーに謝りたい事もいっぱいあります
エミーは幸せだった?何度も問いかけてます
でもね・・・私達はアキラに出会いエミーを産んでもらって一緒に過ごせた時間
とっても、とっても幸せだったよ!
ありがとうエミー!
出来る事ならまた巡り会いたいあなた達に・・・・
・・・・だからこそ今を大切に・・・・・・
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